自粛×エイプリル・フール。

今年のエイプリルフールはtwitterスヌーピーbot([twitter:@snoopy_bot])がイカ娘(なにそれ?)に乗っ取られてしまったり、秋葉原で痛パトカーの画像が上がったりと、小規模なイタズラは割とあるものの、大掛かりなウソやイタズラの類は自粛されていますね。楽しみにしてた円谷プロの円谷ったーも、今年は無しよ、でした。。
ニュースを観ててもまだまだ世間の自粛ムードを借りて着ている様相です。通常ならそろそろお花見シーズンですが、寒気の影響で開花が遅れているのも相まってか、やっぱり自粛自粛・・・。「お祭りムードにはとてもなれません」というご意見、とてもよく分かります。某都知事も鼻息荒く仰ってましたよね。。。お花見・宴会・その他お祝い行事は全て自粛。被災地のことをを考えなさい。と。ウチの上司のオジサマもその意見に賛成派だったようで、「東京の同期と花見に行く」ってそれを知らずに話した後輩が、これでもかとケチョンケチョンに怒られてました。非国民だ!と。。
うーん。。。でも個人的には、正直、自粛ムードだけでは何も回復しない、って思ってます。復興を支える経済も、人も、一歩動かないと始まらない。公園で桜を見上げてちょっと一杯飲みながら食べ物つまんでる人が、まったく節電のこと、復興のことを考えてないかというとそんなことはない。イベントを中止にすることのメリ・デメを、きちんと考えた上でじゃないと、簡単に自粛・キャンセル・延期・中止なんてすべきじゃないんじゃないかなぁ。
そんな折、twitterでこういう意見を見つけました。僕はこれに賛成。こうありたい。と思ってすかさずRT。

[twitter:@Junko_Sasaki]さんのツイート(ちなみに弊社の元執行役員の方でした。知らなかった。。。)

ニュースで他人事のように見てしまうと、「ふーんそうかぁ。まぁ自粛ムードだしなぁ。しょうがないよなぁ今年は。。」なんて思いがちかもしれません。でもその人本人や、親兄弟友人知人、彼らにとって、一生に一度きりのイベントってあるんですよね。騒ぐ気になれないから自粛、はなんとなく共感できるけど、祝う気になれないから自粛、、って理由だったとしたら、、、それはちゃんとやってあげてほしいなぁ。卒業式・入学式・入社式・・・。門出を祝う気持ちを自粛しても、だからって復興にプラスになることは、、そうそうないですよね。だったらきちんとお祝いしてあげて、ポジティブな雰囲気を各地から少しずつ発信していったほうが、国全体としても少し明るく、希望に繋がるんじゃないかなぁ、と。こんなときだからこそと祝ってあげる気持ち、って、これも思いやりですよね。

そういえば、Googleが出した企画にも思いやりがありました。粋な企業マインドが表れていると思います。同じ4月のウソならこうありたいなぁ。。以下、Google Japan Blog: 今年のエイプリルフールより引用です。

”3月11日の東北太平洋地震を受けて、被災された多くの方を支援する活動を開始し、今も継続しています。このような状況下で、何かできることはないかと考え、当初考えていたエイプリルフールのアイディアの代わりに、トップページに小さないたずらをすることにしました。

今日一日、Google のトップページには、2009 年に行われた Doodle 4 Google のコンテストで全国の小中学生が描いたロゴが掲載されます。地区代表に選ばれた 30 作品です。この年のテーマは「私の好きな日本」。日本の美しいところ、いいところ、大好きなところが、子供たちのまっすぐで力強い、豊かな表現力で描かれています。

もともとは、優勝作品だけを掲載するお約束でしたが、今日は一年で一度、嘘をついても許される日ということで、参加してくれた子供たちにも協力してもらって掲載しています。

今年のエイプリルフールは、来年の4月1日に延期となります。なお、来年のエイプリルフールは再来年4月1日に延期となる予定です。楽しみに待っていてください。”

イベント自体を取りやめるのではなく、過ごし方、表現方法を工夫してみる発想ですね。しかもしっかりエイプリルフールも絡ませつつ。笑 ステキな企業風土だなぁ。
エイプリルフールはあっという間に終わっちゃいましたが、自粛ムードはまだまだきっと終わりません。でも僕は少しずつ、明るい話題を集めつつ、オジサマ達とはちょっと違う方法論で、復興のために出来ることについて考えてみたいと思います。僅かばかりの義援金然り、経済活動(=お買い物)然り、キレイな写真を撮ってUpするのもまた然り。笑 そしてもし可能なら、誰かの気持ちをちょっと幸せにする、小さなウソでもつきながら。
peach blossoms in the sky.