akinator、久々にココロ掴まれたiPhoneアプリ。夢中にさせるその仕組みは一体どうなってんの??

スノボからの帰り道の車中、akinator というiPhoneアプリを購入しました。話題になってたのは知ってたけど、イマイチ食指が伸びず。。車中で話が出て、面白いからやってみて!ってことだったので購入してみると・・・なにこれスゴイ!!(今更ですみません。。。)ご存知な方もいらっしゃるでしょうが、あらためてその凄さに触れて感動したのでログっておきます。

何がすごいって、その質問の仕方の緩急と、切り分けの方法がすごい!以下に一例を。

  1. 男性?
    • YES
  2. 実在する?
    • YES
  3. 一度でも結婚したことがある?
    • YES
  4. 歌手?
    • NO
  5. 現在50歳以上?
    • NO
  6. スポーツに関係がある?
    • NO
  7. お笑いタレント?
    • NO
  8. 女性歌手と結婚した?
    • YES
  9. 名前にカタカナが混ざっている?
    • NO
  10. 年齢は20代?
    • YES
  11. その人は変身して戦う?
    • NO

いかがでしょうか?これで僕が思い描いた人が誰か判別可能ですか?勿論、akinatorはずばり当てました。


もうひとつ行ってみましょうか。

  1. 女性?
    • YES
  2. 25歳よりも若い?
    • わからない
  3. 歌手?
    • NO
  4. 実在する?
    • YES
  5. 日本のテレビドラマに出演してた?
    • YES
  6. 苗字が漢字で、名前はひらがな?
    • YES
  7. 一度でも結婚したことがある?
    • NO
  8. 胸が大きい?
    • YES
  9. コマーシャルによく出演している?
    • YES
  10. 髪の長さはショート?
    • NO
  11. 干物女役をやったことがある?
    • YES

最後にずばっと核心つかれた。笑


まず感動したのは、その質問の切り口。消去法でガンガン消しこんで行って、ときどき核心をつける可能性があると思われる質問を投げ込んでくる。まるで本当の尋問にあっているかのような手法で、核心をつく質問のときにはドキッとします。笑 そのあとずばっと当てられてしまったら、部屋で一人でも声出して驚きますよ。質問の並びも秀逸で、「ではこれが最後の質問です。YESだったらこの人、NOだったらこの人だろうな」なんて終わり方じゃないですよね?「その人は変身して戦う?」って、まさかその質問のYES/NOで答えが決められるなんて思いもよらなかったし。笑 質問の数に決まった限りは無いようなので、この問いにYESと答えたからといって一発で誰か他の人にたどり着いた訳ではないんでしょうけどね。
しかも、最後に「この人ですよね?」という確認も入ります。質問のパターンは一定ではないので、色んな角度の質問からその人物を検証し、それをログしていて反映していく仕組みかな。どんどん精度が上がっていって、世間の集合知を形成していくんでしょう。友達が言ってましたが、これはGoogleの「もしかして***?」という検索候補の提案機能と同じですよね。ユーザーが思い描いている対象は、どういう単語(質問)に引っかかってくるのかを収集し、分析して反映する。口では簡単に言えますが、その仕組みは本当に素晴らしいです。こういうの考えられるアーキテクトになりたいもんです。
しかし、当てすぎ。こわいくらい。ありえないけど、指先から何か読み取れられてるくらいの勢いで当ててきますよ。今の旬の有名な歌手や俳優・女優さんならともかく、最近TVには出てきてない常盤貴子とか、たまたま目についたDVDに出てたジェニファー・アニストン(ブラピの元奥さんで、FRIENDSのヒロイン)、今日観た映画『RED』に出演してたモーガン・フリーマンスーパーマリオに出てくる敵キャラのクリボー。どんだけ網羅してんだコイツは!

淡々と短い質問が続くのがまたいいですよね。たとえば、「実在する男性で、歌手でもお笑いタレントでもなくて、20代で、女性歌手と結婚した、変身して戦ったりはしない人は誰でしょう?」って質問だったら、ひょっとすると勘のイイ人なら分かるかも知れない。でも、相手がYES/NOと答えていくなかでそのリアクションに応じて質問の角度を変えていき、いい具合に領域を狭めて行きながらズドンと言い当てる、この手法が軽妙で見事で、余計にはまっちゃうのかも知れません。アルゴリズムは非常に気になるけども、これ考えた人は賢いなぁ。。しかもそれをWorldWideの人物を対象にして、低価格で販売すると、翻訳さえしてしまえば世界中の人から集まって、あっという間に・・・笑 iTunesとか、世界の商流に簡単に載せてしまえるこの時代ならではですねぇ。


ちょうど最近、世間ではIBM製のWatsonと呼ばれるスーパーコンピュータVS人間のクイズ王の対決で、スパコンが勝っちゃいましたからね。機械が自然言語を理解して人間に勝ってしまうこの時代。スパコンではないし、自然言語を理解している訳ではないけども、iPhoneでその技術の端っこに触れているような、そんな不思議な感覚があります。アルゴリズムって凄いもんです。

ちなみに、そんなすんごいiPhoneアプリは230円で販売中です。過去このアプリが話題になったときは、その値段もあってなんとなく手が出ませんでした。が、一度経験してしまうと230円は相当にお買い得!これだけ遊べるんだったら断然お得です。一人でやっても思わず吠えちゃいますし、多人数でやっても面白い。まだの方、是非。リコメンドです。笑

(上の質問の答えは、最初が瑛太、二つ目が綾瀬はるかでした。笑)