森美術館にてネイチャー・センス展。インスタレーションは体験なのである。

東京に行った目的その2。これも主目的でした。SENSING NATURE - ネイチャー・センス展〜日本の自然知覚力を考える3人のインスタレーション〜 です。
ネイチャーセンス展。
作品の出展者は、吉岡徳仁さん・篠田太郎さん・栗林隆さんのお三方。今回、吉岡徳仁さんというお名前に惹かれ。確か以前に何かの雑誌で見て、強烈に気になってたんだよなぁ・・・あ、これこれ。
photo photo
このエルメスのディスプレイを見て心掴まれまして。で、これを観に行きました。吉岡徳仁さんの『スノー』。
吉岡徳仁、Snow

部屋の中に雪が降る。羽毛の雪が。
室内に舞う雪の羽。


こういう、空間を含めたデザインのことを、インスタレーションというんですね。すみません無知で。恥ずかしい。。でも、こういうのが最近すごく気になり始めておりまして。これを見るためだけに東京に来たと言ってもよいくらい。

ちなみに、ホントに今日知ったのですが、"吉岡徳仁"とGoogleさんに尋ねると、追加検索語候補に"情熱大陸"と出てきてびっくり!しかも放送は最近だし。録画で録り貯めてたHDDを急いでチェック。おぉ、残ってた!というわけで、blog書くのを中座して、情熱大陸をチェック。。

この場所を訪れるものだけが味わえる感動。吉岡のアートは体験なのだ。
2010/06/20放送 情熱大陸より

だなぁ。確かに。その場に行って、体験しないと理解できないのって大きい。音とか、触感とか、空気とか、角度に拠って変わる表情とか。前々から思ってた。なので、こういうインスタレーションと呼ばれる空間デザインに素人な僕に、興味を持たせてもらったってのが自分の中でかなりデカい。あ、いや、興味を持たせてもらったというよりは、気になってたモノの名前を教えてもらった、ってのが正解か。いずれにせよ、これは楽しい。
あと、"体験"に通じるもう一つ大事なこと。これらの作品を、「写真に撮ってもOK」てのが結構驚きだった。こういう展示って、僕の少ない経験でいうと、屋外の展示とかじゃなかったら普通なかなか撮らせて貰えないと思ってた。けど、違った。これがまた結構大きい。だって、パンフレットや雑誌では見れない、自分の角度とか、自分の視点を、あとからもう一度反芻できるのだから。こんな贅沢なことはない、と思う。あと、もっと稚拙で直接的な言い方にすると、「減るもんじゃなし、撮ってもいいじゃんか。」とも思ってて。独占することで生まれる何かもきっとあるのだろうけども、それよりも共有することで生まれる何かを大事にしたいし、それを大事にしてくれている展示会や作者の意図がすごくうれしかったりして。写真撮影歓迎の展示、もっと増えるといいなぁ。
あ、HONEY-POP(紙の椅子)も吉岡さんの作品だったか。こりゃ失敬。ファン歴、激浅なもので。。これから徐々に、身体に染み込ませていこうと思う。もちろん、体験して、ね。


そうそう。ネイチャーセンス展、開催場所はこちら。六本木ヒルズ、森ビルの53階、森美術館にて。11月7日までですが、こういうのは思い立ったが吉日なんですよね。お早めにどうぞ。
六本木ヒルズと夏の空と。